知事表彰受賞
「5月13日看護の日記念式典において、優良看護職員の熊本県知事表彰を受賞された稗方副部長にインタビューを行いました。27年10月で入職40年を迎えることとなられる。看護の知識・経験からの実践的知識、看護部長として経験の浅い私の良き協力者です。」
看護部長)受賞おめでとうございます。
病院も長い年月で変わったと思いますが、変化をどのように受け止めておられますか?
稗方副部長)
昭和50年に入職しましたが、その頃の精神科病院は入院生活が長く若い患者様が多かったので、入院生活の中に色々楽しい行事を計画し、患者様も職員も一緒になってレクレーションや行事を楽しみそれ自体が生活療法という治療になっていました。
患者様同士のトラブルも多く離院や喧嘩・騒動はしょっちゅうで、今はその方達が高齢となり合併症で一般科へ転院されたり、亡くなられたり、共同住居やグループホームへ退院されています。
長い間の入院生活で失われた社会生活のスキルをリハビリ等で取り戻し、社会へ出て行かれる姿をみると、やっと自分らしい生活ができるんだとホッとします。入院生活の長かった患者様が一人でも多く、社会復帰されることを願っています。
看護部長)40年仕事を続けてこられた秘訣は?
稗方副部長)
職場の風土というか、職員が皆“お互い様”の気持を持っていて、子どもの病気の時は「親の代わりは誰もできんとよ、こっちはどぎゃんかなるけん休んでよかよ」と気兼ねなく休めたことや、和気あいあいと職員同士仲がいいこと、福利厚生面が充実していることで、家事と仕事が両立でき今でも仕事が続けられています。有難いことだと思っています。
看護部長)精神科看護の魅力はどの様なことですか?
稗方副部長)
精神科看護の基本は信頼関係だと思っています。
患者様が混乱し入院されて一生懸命患者様の話を聞き、信頼関係が築けてやがて患者様も安定して退院される。
退院後も「外来に薬をもらいに来た」と挨拶にこられたり声をかけてもらったりする。患者様と笑顔で挨拶し相談を受ける。信頼関係を築くための“笑顔”は大事ですね。
じっくり話を聞き、観察力と洞察力で患者様の想いを引き出しながら答えを導き出していくなど、コミュニケーション力で患者様を安定させることができるところは魅力ですね。
看護部長)貴重なお話ありがとうございました。